英語で名前を書く指導

3年生の国語で習うローマ字は訓令式。一方、英語での表記はヘボン式になります。
これが、子供たちにとってなかなか難しいです。
無声子音では、摩擦音「し」「ふ」破擦音「ち」「つ」が、訓令式とヘボン式で表記が異なります。
“si” “shi” の音の違いはPraatを用いて教えることができますが、理屈を知るのと使えるのは別。
ヘボン式では長音「う」を表記しないので、これも難しいです。

私は児童全員に、自分たちの名前をヘボン表記でしおりにして、プレゼントしています。
4線上に、太字(ボールド)の We can! フォントで名前をプリントアウトし、ラミネートします。

子供たちは好きな長さで切ります。

尖ったラミネートは危ないので、四隅をパンチで丸く加工します。

1学年の児童数は約160名。一人ずつ入力するのではなく、エクセルから差し込み印刷できるワードファイルを作成しました。
エクセルに児童名を入力する際は、「ヘボン式変換君」のサイトが便利。
エクセル内でキャピタルレターにするには、PROPER関数を使います。
コツは、エクセルに入力した際、姓と名の間に全角1つ、もしくは半角2つ入力すること。こうすることで、単語と単語の間に十分な間を空けることができます。
子供たちは、自分の名前が書かれたしおりを名刺カードに写し、友達にプレゼントします。
しおりを手もとに置いておくことで、ヘボン式表記を覚えてほしいと思っています。