What would you like? 店員ゲーム

“What would you like?” は、 We can! 1 Unit 8 で扱われています。
児童は “What do you like?” に慣れていますので、違いを意識させる必要があります。
返答 (reply) する際の “I’d like 〜.” の /d/ を指導する際、私はPraatを使っています。私が「ドゥ」と発音した声を録音します。

Praatで波形を表示した状態で、後半のみ再生すると /du/ の /u/ の音が確認できます。「ドゥ」は子音+母音で構成されていることが理解できます。

逆に、前半のみ再生すると、 /du/ の /d/ 音が再生されます。

そして、「ドゥ」の /d/ だけが意識できるよう、板書します。

“I’d like 〜.” の /d/ は「ドゥ」の母音(/u/)を切り離した子音だけであることを、このように視覚から確認させると、児童は発音しやすくなります。

教室には備品として、「レストランセット」があります。このセットとテキストを用いて、マスター店員ゲームに取り組ませます。

4人1組にして、一人が店員、残りは客になります。店員は「Staff」の腕章をつけ、ホルダーに入れた「店員(レベル1)」のカードを付けます。客は Hi, friends! 見開きのメニューを見て、好きな料理を選びます。
店員は、 “What would you like?” と尋ね、客はそれぞれ “I’d like a hamburger.” “I’d like a sandwich.” と一つずつ注文していきます。
店員は3人の注文を全て暗記します。全員の注文を聞き終えた後、教材の料理を提供します。
3人の料理を間違えず、注文通りに提供できれば、レベル2「すごい店員」にレベルアップします。

店員がレベル2になれば、客は2品ずつ注文していきます。計6品を暗記し、提供できればレベル3「カリスマ店員」になります。
計9品を提供できれば、レベル4「抜群の信頼」と、レベルアップしていきます。

ルールを少し変えて遊ぶこともできます。
「レベル1」〜「レベル4」のカードを予め配布しておき、商品を全て班の真ん中辺りに並べさせます。
4人の中で、順番に「店員」になっていくのですが、「店員」は自分でレベルを決めます。自信がなければ「レベル1」、自信があれば「レベル4」等です。
「店員」は客に “What would you like?” と尋ね、「客」は商品を見ながら “I’d like hamburger.” 等と注文します。店員がレベル1なら客は一つずつ商品を注文し、店員がレベル2なら2つずつ注文します。
このルールなら、全員が店員をできるという利点があります。

ゲームを通じて、 “What would you like?” “I’d like…” の対話を定着させることができます。