教科書巻末カードでの、「1人をめざせ!」ゲーム

教科書巻末カードで、「1人をめざせ」ゲームに取り組めます。
「教科書巻末カードでのおはじきゲーム」を行った後に取り組むことがお勧めです。
同じジャンルのカード(目安として10枚〜15枚程度)の内、1枚を選んで切り取らせます。このゲームでは、同じカードを「なるべく少ない人数」持っている児童の勝ちになります。ですので、他の児童が選ばなさそうなカードを考えさせます。
カードを切り取らせた後、他の児童はどんなカードを持っているか、互いに情報交換をさせます。 “I went to the library.” “I went to the lake.” 等と、互いに自分のカードを紹介し合います。他の児童がどんなカードを持っているか探りを入れるため、ゲームで対話をする必然性ができます。この対話活動を通じて、表現を定着させることができます。
対話活動の後、書画カメラで1枚ずつカードを写し、 “How many people have the ‘library’ card?” (「『図書館』カードを持っている人は何人ですか」)と尋ねて挙手させ、人数を確認させます。1人しか持っている人がいなかったカードがあると、驚きの声があがります。

2回戦は、対話活動を通じて、カードを交換できるルールにします。すると、児童は多くの友達と対話し、情報を収集しようとします。対話がより盛り上がります。

教科書巻末カードでのおはじきゲーム

新出単語や新出表現を定着させるとき、ゲームが有効です。楽しみながら、自然と定着させることができます。
教科書巻末にカードが添付されている場合、いきなりバラバラに切らせるには時間がかかりますし、もったいないです。
私はおはじきを7つずつ入れたジッパー付きの小袋を20セットほど用意しています。
まず、巻末カードをかたまりのまま(だいたい10枚以上)切り取らせ、おはじき小袋を配布します。
好きなカードの上におはじきを置かせます。私は、バラバラに切り取っているカードを持っています。
例えば、 “library” とカードを読み上げます。
児童は、 “library” の上におはじきがあれば、おはじきを取ります。おはじきがラスト1個になった児童は「リーチ」になります。「リーチ」の児童は起立させます。全てなくなった児童はビンゴです。

ただおはじきを取るだけでは、英語の勉強になりません。
まず、カードを読み上げ、次に書画カメラでカードを写します。音を聞いてどのカードか考える時間を与えた後、書画カメラで絵を提示することになります。最初から写してしまうと、英語を聞く必要性がなくなってしまいます。
次に、反復練習をさせます。思考の後に反復練習をしますので、定着しやすくなります。

「だれが、どこで」ゲーム英語版

6年生では “My summer memory” という、夏休みの思い出を振り返る単元があります。
この単元では、動詞の過去形 “ate” “saw” “went” “made” “enjoyed” “went” 等を扱います。
“enjoyed” は、動名詞 (〜ing) とセットにし、 “enjoyed shopping” のように表現します。 また、 “went” は “to” とセットにして、 “I went to the river.” のように教えます。
新出動詞に慣れさせるため、ちょっとしたゲームをします。
「だれが、どこで、何をしたゲーム」という遊びがあります。児童が、「だれが」「どこで」「何をした」のどれかを紙に記入し、それぞれが書いた内容をくっつけると、予想外の文章ができあがるゲームです。このゲームの英語版をします。
“I am ○○.” “I went to ○○. ” “I ate ○○.” “I saw ○○.” “I enjoyed ○○ing”. “I made ○○.” “It was ○○.” と書かれた紙を用意し、児童に1枚ずつ配布します。どのカードを受け取るか、児童は選べません。
「日本語で、○○に入る内容を書いてください」と指示し、紙を提出させます。提出させる際、どの紙をどこに置くか明示しておくと、同じ種類同士が集まるので、後が楽です。
「皆さんが書いた内容を、英語で繋げるので聞きましょう」と指示します。
集まった紙を、「だれが、〜へ行って、〜を食べて、〜を見て(〜に会って)、〜を楽しんで、〜を作って、〜だった。」のように読み上げるのですが、その際、英語に直しながら読み上げます。
児童は内容を理解しようと熱心に聞きますし、予想外の繋がりを楽しめます。
この単元では、初めて動詞の過去形を扱います。小学校では、過去形の動詞は現在形が変化したものではなく、新出動詞として教えます。そのため、敢えて不規則変化する動詞が多く用いられています。
私の経験上、名詞より動詞の方が難しいようです。いきなり反復練習させるのではなく、楽しい活動に取り組み、慣れさせてから教えていく方が定着させやすいです。