児童に発表をさせる方法

6年生の学習内容は、児童がスライドにまとめたことを発表させる単元が多くなります。
どのように発表させるか、尋ねられることがありますので、整理しました。

①教師が手本のスライドを作る。
例えば、「将来の夢」について発表させる際は、以下のようなスライドを用意します。

1枚目 テキスト →  “My dream.” 氏名 (先生の名前)
2枚目 テキスト →  “I want to join the” + イラスト「バスケットボールチーム」
3枚目 テキスト →  “I’m good at” + イラスト「ランニング」
4枚目 テキスト →  “I want to study” + イラスト「英語」
5枚目 テキスト →  “I want to be a ” + イラスト「先生」
6枚目 テキスト →  “I like” + イラスト「子供たち」
7枚目 テキスト →  “Thank you.”

スライドを作成させる前に、まず教師が手本を示します。
上記のスライドですと、以下のような文章になります。

“Hello. My dream. I’m (先生の名前). I want to join the basketball team (in junior high school). I’m good at running. I want to study English. I want to be a teacher. I like children. Thank you.”

②テキストで記入している文字は定型文ですので、イラストを変更していけば、とりあえずスライドが完成することを伝えます。1名目の氏名は、先生の名前を児童の名前に変更させます。
③スライドを増やしたい児童は、コピーして増やしてよいことを伝えます。

このようにすれば、英語が苦手な児童もイラストを変えるだけでスライドを作ることができます。英語も入力したい児童は、教科書やピクチャーディクショナリーを見ながら入力してもよいと伝えます。
私はGoogleクラスルームで教材を配布する際、ピクチャーディクショナリーのリンクも添付します。
発表に使えるイラストは、なかなか見つかりません。結局ピクチャーディクショナリーのイラストが1番使いやすいことが多いです。

カラオケはケリオキ、その理由は?

英語になった日本語として、「すし」「まんが」「柔道」「てんぷら」「カラオケ」等が挙げられます。元々は日本語ですが、世界中に普及したので英語の辞書にも収録されています。その中で、「カラオケ」は不思議な単語です。英語で書くと、 “karaoke” です。どう読んでも「カラオケ」になりそうですが、英語では「ケリオキ」という発音になります。
OALDで発音記号を調べたところ、アメリカ発音でもイギリス発音でも、 /ˌkæriˈəʊki/ ([uncountable] (from Japanese)) でした。1文字目の「カ」が「ケ」になるのは、発音記号が /æ/ (アッシュ)なので、まだ理解ができます。ですが、2文字目以降の「ラオケ」が「リオキ」になるのが不思議でした。

ですが、先日ある6年生女子が鋭い指摘をしてくれました。
「以前、英語にアオの並びはないと先生が言っていましたが、「カラオケの」「ラオ(rao)」にはアオが入っているので、言いやすいように言い方が変わったのではないですか?」とのことでした。
この指摘には大変驚きました。英語に、「アオ」の並びの単語はないようです。私の名前(まさお: Masao)にも「アオ」が入っていますが、英語母語話者には難しいようで、まさよ (Masayo) と言われることもありました。だからカラオケの「ラ」が「リ」に代わり、語末の「ケ」も引っ張られて「キ」に変わった可能性があります。児童の発想の豊かさに驚かされました。
なお、manga と comic の違いですが、manga は特に日本語のマンガを指すようです。