光村図書 Here We Go! 6 Unit 9 では、中学校生活がテーマとして扱われています。
部活動の表現として、 “team” と “club” があります。
Club
・ art club, computer club, dance club, drama club, kendo club, newspaper club, science club
Team
・ baseball team, basketball team, soccer team, track team, volleyball team
一方、Here We Go! では “Go straight for two blocks.” “Turn left at the second corner.” “You can see it on your right.” 等、表現が増えています。「2ブロック直進してください」「2つ目の角を左に曲がってください」「右側に見えますよ」等、実際の道案内で使われるであろう表現が扱われています。
この単元では、表現のみでなく、概念、語順を指導する必要があります。
2ブロック先を右折する指示は、 “Go straight for two blocks. Turn right.” となります(下図参照)。交差点と交差点の間は1ブロックなのか、2ブロックなのかが少し分かりにくく、図で見ると「1.5」ブロックに見えますが、自分がいる場所も「1ブロック」に入りますので、2つ先の角は2ブロック先になります。
1ブロック先の(次の)角を曲がるときは、すぐ角ですから “Go straight for one block.” とは言いません。”Turn right.” で伝わります(下図参照)。
※ “one block” は言わない、というのはポイントになります。
では、目的地が次の位置にある場合(下図参照)、どう表現するでしょうか。
右折してから2ブロック先に目的地があるので、右折してから “Go straight for two blocks. You can see it on your left.” となります(下図参照)。図で見ると1.5ブロックに見えますが、2つ目のブロックなので、 “two blocks” になります。
では、目的地が次の位置にある場合(下図参照)、どう表現するでしょうか。右折してから1ブロック目なので、 “Go straight for one block.” は言いません。単に “You can see it on your left.” となります。
「ブロック」の表現を練習させた後、 “Turn right at the second corner.” を指導します。日本語の感覚からすると、「2つ目の角を曲がってください」と言う方が自然に思えます(下図参照)。
簡単そうですが、この表現には3つの難しさがあります。
1つ目として、序数を使うということです。 “One, two, three…” はすぐに言えても、 “First, second, third…” はちょっと考えないと発音しにくい児童が多いです。
2つ目として、日本語は「『2つ目の角を』『左に』曲がってください」という語順ですので、 “second corner” “turn right” の語順で言いがちです(それでも通じますが)。
3つ目として、「語順が逆になる」と意識すると、”Turn right” と言った後、しばらく考えてから “at the second corner.” と言いがちなので、聞いている児童は「1つ目の角?」「2つ目の角?」と混乱します(下図参照)。
“Turn right at the second corner.” は一続きで成立する文なので、途中で切ってしまうと “Turn right.” として認識されてしまいます。
“Turn right at the second corner.” の文は、発音するのには難しさがありますが、聞くだけならこちらの方が簡単です。
「2つ目の角を曲がってください」という言い方は、「ブロック」の表現を練習し、充分に聞いた後、挑戦させる方が負担が少ないようです。
各社の教科書を見てみると、ブロックの表現が使われているのは、Here We go! 5 (光村図書)、NEW HORIZON Elementary! 5 “Where is the post office?” (東京書籍)、 CROWN Jr. 5 “Try 道案内” (三省堂) でした。
“Turn right at the second corner.” (2番目の角)の表現が使われているのは、Here We go! 5 (光村図書)、NEW HORIZON Elementary! 5 (東京書籍)、 CROWN Jr. 5 (三省堂)、 ONE WORLD Smiles 5 “Where is the station?” (教育出版)でした。
光村図書出版 Here We Go! 5 (5年生)のUnit 1, 2, 3, 4, 7, Here We Go! 6 (6年生)のUnit 1, 3で扱われている英文を取り入れいています。英語の音声はナチュラルスピードですので、最初は速いと思われるかもしれませんが、遊んでいる内に慣れてきます。楽しみながら、音声に馴染むことを目指しています。
扱っている英文は、以下の通りです。
How do you spell it? Y-U-I.
What do you want for your birthday? I want a pink pencil case.
What subjects do you like? I like English.
Can you ride a bicycle? Yes, I can.
How much is it? It’s 500 yen.
Where are you from? I’m from the U.S.
What are you good at? I’m good at running.
Do you watch wrestling? Yes, I do.
What do you want to watch? I want to watch rugby.
突然 “Today I will fly!” と言い出すPiggie(ぶたさん)と、”You will not fly today.” と冷静な Elephant(ぞうさん)のかけ合いが楽しい1冊です。
1文1文が短く、児童書にしてはページ数が多いですので、テンポよく読み進めていくことができ、一斉授業での読み聞かせに合っています。
Let’s Try! 2 Unit 5 “Do you have a pen?” では、巻末のカードで様々な活動に取り組むことができます。
活用方法です。
ビンゴゲーム。
①カードを切り取り、P21の枠に6枚置かせます。
②教師は黒板掲示用のカードをよく混ぜ、ランダムに選びます。その際、 “Do you have a (間をとる) pen?” のように、英文を用いて児童に提示します。
③置いたカードの中に教師が提示したカードがあった児童には “Yes, I do.” と答えさせます。なかった児童には “No, I don’t.” と答えさせます。
④カードがあった児童には、カードを裏返させます。
⑤教師は、提示した掲示用カードを黒板に貼ります。
⑥全てのカードを裏返せたらビンゴになります。
Let’s Try! 2 Unit 5 “Do you have a pen?” のチャンツは、教具を用いると覚えやすくなり、楽しく取り組むことができます。
教具:巻末カードと同じイラストの掲示物、100円ショップで購入できる〇と×のプレート、指し棒
掲示物の作成方法ですが、私は巻末カードを拡大カラーコピーし、ラミネートしました。
① pen, eraser, pencil case, ruler, stapler の順に掲示します。
② “Do you have a pen?” のチャンツに合わせ、 イラストを指し棒で指します。
③ “Yes, I do.” では〇のプレートを出します。
④ “No, I don’t.” では、×のプレートを出します。
⑤ チャンツでは順に英文が流れるのではなく、行ったり来たりします。慣れるとスムーズに提示できるようになります。
⑥ 慣れてきたら、音声なし、字幕なしにも挑戦しましょう。
⑦ さらに慣れてきたら、女の子のパートは女子、男の子のパートは男子、と分けると楽しく取り組めます。
⑧ 男女逆にしても楽しいです。