英語で工作シリーズ 3 ブンブンゴマ

英語で工作シリーズ第3弾をしました。第1弾は浮沈子づくり,第2弾は立つ猫,そして第3弾です。備忘録として記録します。

牛乳パックでぶんぶんごま(びゅんびゅんごま)〜昔ながらの手作りおもちゃ〜 を拝見して作りました。ありがとうございました。

使った英語は,以下のような表現です。

正方形・・・square
対角線・・・diagonal line
回す・・・turn, rotate
引く・・・pull
ピンと張る・・・tense
緩める・・・lax

“Tense” と「テンション」, “lax” と「リラックス」と,知っている日本語との繋がりを教えると,児童は納得したようでした。ハリーポッターを知っている児童は,「 “diagonal” はそういう意味だったのか」と驚いていました。

工作をしてみた,細かい点をメモします。

(材料)よく洗った牛乳パック,両面テープ,錐,はさみ,たこ糸,名前ペン,三角定規

1.牛乳パックを切る。

2.使えるパーツと使えないパーツを確認する。

使える

使えない

裏にのり付け箇所があるパーツを用いると,バランスが悪くなりますので,使えません。

3.正方形を書き込みます。

長方形に切り出した牛乳パック2枚を,互い違いに重ねると簡単ですが,長さを測り,三角定規を使う方が,バランスが取れたブンブンゴマを作成しやすくなります。

4.正方形に対角線を書き込みます。

5.はさみで切り出します。

6.同じものを2枚作成します。

7.両面テープで貼り合わせます。

8.錐で穴を空けます。

9.たこ糸を1mほどの長さに切ります。

10.たこ糸を通して完成です。

11.油性マジックで色を塗ります。

12.回すと,色の変化を楽しめます。

授業で活用できるサイト(外国語科編)

授業で活用できる優秀なサイトが数多くあります。一部ご紹介します。まずは外国語科編です。

Wordwall

https://wordwall.net/
日本語対応:あり
Leaderboards:あり

できる活動
・マッチングペア (Matching pairs)
・アナグラム (Anagram)
・ランダムカード (Random cards)
・ランダムホイール (Random wheel)
等。

無料版は5つまでコンテンツの保存ができます。無料版でもランキングを設定できます。有料版は月600円から。

インタラクティ

https://interacty.me/
日本語対応:なし
Leaderboards:有料版にはあり

マッチングペアはWordwallでもできますが,こちらは「現在形」と「過去形」の組み合わせゲーム等,異なるカードを紐付けできます。Leaderboardsを使うには,INTERMEDIATE (年$60,もしくは月$8) 以上のプラン加入が必要です。

カフート

ホーム https://kahoot.com/ja/
児童の参加画面 https://kahoot.it
日本語対応:あり

早押しクイズ大会等ができます。BGMや画面の効果等,雰囲気を盛り上げる構成がとてもよくできています。無料版では,基本的なゲーム機能を最大40人まで同時参加で使うことができます。有料版は年$47.88から。

ブルーケット

https://www.blooket.com
日本語対応:なし

無料版では,基本的なゲーム機能を最大60人まで同時参加で使うことができます。児童が自分のタブレットが端末を用いて,問題に取り組みます。相手のポイントを奪える「ゴールドクエスト」が特に楽しいです。有料版は年$35.88から。

TuneEditor

ロンドン学派のTSM記号入力ができます。発音教材の作成に使うこともできます。
https://mmurak.github.io/tuneEditor/index.html

説明書はこちらから。
https://mmurak.github.io/tuneEditor/docs4/TuneEditor.pdf

ビンゴベーカー

https://bingobaker.com/
日本語対応:なし

ビンゴを簡単に作成できます。ビンゴに使う要素を入力すると、ランダムに並べかえたビンゴカードを自動で作成してくれます。カードの印刷もできますし、児童タブレット用に作成もしてくれます。タブレットを使う際は.イラストをタッチすると、マークをつけてくれます。

ホイール オブ ネームズ

https://wheelofnames.com/
日本語対応:あり

ホイールしかありませんが、その分動作が軽快です。
ちょっとした抽選をしたいとき等に、便利です。

感想

授業で活用できる優秀なサイトがたくさんあります。Leaderboards に対応したサイトには驚きました。CGIの設置,パーミッションの変更, ftpソフトによる更新,等の煩雑な作業なしに,ボタン一つでランキングを更新したり,設定を変更したりできます。自動更新のタイミングも設定できる等,「すごい!」と驚きました。

部活動における club と team (以前の記事に追記しました)

光村図書 Here We Go! 6 Unit 9 では、中学校生活がテーマとして扱われています。
部活動の表現として、 “team” と “club” があります。
Club
・ art club, computer club, dance club, drama club, kendo club, newspaper club, science club
Team
・ baseball team, basketball team, soccer team, track team, volleyball team

「クラブ」と「チーム」の違いは何でしょうか。
児童に尋ねると、様々な考えと反論がでます。

・ クラブは「文化部」、チームは「運動部」 → 「剣道部」は運動部では?
・ クラブは「屋内」、チームは「屋外」 → 「バスケットボール」「バレーボール」は屋内では?
・ クラブは「個人」、チームは「団体」 → 「陸上部」は個人では?

ALTに確認したところ、部活動は「クラブ」という大きな枠があり、その中の「競技的な (competitive)」ものは「チーム」になると感じる、とのことでした。

では、「剣道は競技では?」という疑問があります。
「剣道は武道 (martial arts) だから、競技とは異なる」との答えでした。
ALTの考えを伝えると、児童も納得できたようでした。

この考えを使うと、教科書に挙げられていない部活にも応用できます。

・ tennis は? → 競技だから “team”
・ table tennis は? → 競技だから “team”
・ judo は? → 武道だから “club”

ちなみに、 kendo はイタリック体で書かれています。理由を尋ねると、「日本語だから」と即答できました。では、「judo は?」と尋ねると、ほとんどの児童は「イタリック体になる」と答えます。
実は、柔道はイタリックになりません。教科書の以前のページに扱われていたのですが、柔道は英語となっていますので外来語扱いにはなりません。

以前用いられていていた We Can! と比較すると、面白いことに気づきます。 Here We Go! では dance club ですが、 We Can! では dance team になっています。児童に紹介すると、「おかしい」という意見が聞かれます。

ALTに尋ねると、「楽しむための団体はクラブであり、競技で勝つための団体はチームだと感じる」との答えでした。
確かに、Here We Go! のイラストは「ダンスを楽しんでいる」感じがあり、 We Can! のイラストでは「同じユニフォームを着て競技に参加している」感じがします。

“Where is the gym?” の授業を実施してみて

光村図書 Here We Go! 5 のUnit 8 “Where is the gym?” の授業を実施して感じたことです。
中学年外国語活動教材 Let’s Try! 2 や, 以前高学年外国語活動で使われていた We Can! 1 では、 “Turn right.” “Turn left.” “Go straight.” しか用いられていません。We Can! 1 では交差点ごとに点があり、 “Go straight.” で点まで移動するという手法で道案内をしています。「右に曲がってください」「左に曲がってください」「まっすぐに行ってください」の3つの表現のみです。

参考
道案内の目印シール
Where is the treasure?

一方、Here We Go! では “Go straight for two blocks.” “Turn left at the second corner.” “You can see it on your right.” 等、表現が増えています。「2ブロック直進してください」「2つ目の角を左に曲がってください」「右側に見えますよ」等、実際の道案内で使われるであろう表現が扱われています。
この単元では、表現のみでなく、概念、語順を指導する必要があります。

まず、「ブロック」という概念が、日本語にはあまりありません。コンパスローズ英和辞典によると、blockとはstreetで囲まれた1区画を指します(下図参照)。

2ブロック先を右折する指示は、 “Go straight for two blocks. Turn right.” となります(下図参照)。交差点と交差点の間は1ブロックなのか、2ブロックなのかが少し分かりにくく、図で見ると「1.5」ブロックに見えますが、自分がいる場所も「1ブロック」に入りますので、2つ先の角は2ブロック先になります。

1ブロック先の(次の)角を曲がるときは、すぐ角ですから “Go straight for one block.” とは言いません。”Turn right.” で伝わります(下図参照)。
※ “one block” は言わない、というのはポイントになります。

では、目的地が次の位置にある場合(下図参照)、どう表現するでしょうか。

右折してから2ブロック先に目的地があるので、右折してから “Go straight for two blocks. You can see it on your left.” となります(下図参照)。図で見ると1.5ブロックに見えますが、2つ目のブロックなので、 “two blocks” になります。

では、目的地が次の位置にある場合(下図参照)、どう表現するでしょうか。右折してから1ブロック目なので、 “Go straight for one block.” は言いません。単に “You can see it on your left.” となります。

「ブロック」の表現を練習させた後、 “Turn right at the second corner.” を指導します。日本語の感覚からすると、「2つ目の角を曲がってください」と言う方が自然に思えます(下図参照)。

簡単そうですが、この表現には3つの難しさがあります。
1つ目として、序数を使うということです。 “One, two, three…” はすぐに言えても、 “First, second, third…” はちょっと考えないと発音しにくい児童が多いです。
2つ目として、日本語は「『2つ目の角を』『左に』曲がってください」という語順ですので、 “second corner” “turn right” の語順で言いがちです(それでも通じますが)。
3つ目として、「語順が逆になる」と意識すると、”Turn right” と言った後、しばらく考えてから “at the second corner.” と言いがちなので、聞いている児童は「1つ目の角?」「2つ目の角?」と混乱します(下図参照)。
“Turn right at the second corner.” は一続きで成立する文なので、途中で切ってしまうと “Turn right.” として認識されてしまいます。

“Turn right at the second corner.” の文は、発音するのには難しさがありますが、聞くだけならこちらの方が簡単です。
「2つ目の角を曲がってください」という言い方は、「ブロック」の表現を練習し、充分に聞いた後、挑戦させる方が負担が少ないようです。

各社の教科書を見てみると、ブロックの表現が使われているのは、Here We go! 5 (光村図書)、NEW HORIZON Elementary! 5 “Where is the post office?” (東京書籍)、 CROWN Jr. 5 “Try 道案内” (三省堂) でした。
“Turn right at the second corner.” (2番目の角)の表現が使われているのは、Here We go! 5 (光村図書)、NEW HORIZON Elementary! 5 (東京書籍)、 CROWN Jr. 5 (三省堂)、 ONE WORLD Smiles 5 “Where is the station?” (教育出版)でした。

Here We Go! 5 Unit 7 での気づき

光村図書出版の Here We Go! 5 Unit 7 では、 “What would you like?” の表現が扱われています。

  1.  “I’d like…” と “I like…” の違いに気づかせたいと思っていましたが、動画の中でティナ(ニックのお姉さん)がニューヨークのファーストフードレストランで注文する際、使い分けています。
    何を注文するか迷っている場面では “I like…” と言いますが、実際に注文をする際には “I’d like…” と変化します。
    授業では子供たちに気づかせたいですね。
  2. フライドポテトが “French fries” と記載されています。他の食べ物は全て小文字なのに、フレンチフライだけ大文字で始まっています。
    おそらく、French は国名を表しているので、大文字で始まるようです(諸説あります)。

5年生、6年生教科書対応の新しいゲーム

久しぶりに新しいゲームを作成し、アップしました。
ローリングウッドボックスⅡ

光村図書出版 Here We Go! 5 (5年生)のUnit 1, 2, 3, 4, 7, Here We Go! 6 (6年生)のUnit 1, 3で扱われている英文を取り入れいています。英語の音声はナチュラルスピードですので、最初は速いと思われるかもしれませんが、遊んでいる内に慣れてきます。楽しみながら、音声に馴染むことを目指しています。
扱っている英文は、以下の通りです。

How do you spell it? Y-U-I.
What do you want for your birthday? I want a pink pencil case.
What subjects do you like? I like English.
Can you ride a bicycle? Yes, I can.
How much is it? It’s 500 yen.
Where are you from? I’m from the U.S.
What are you good at? I’m good at running.
Do you watch wrestling? Yes, I do.
What do you want to watch? I want to watch rugby.

Ruffleを使っていますので、Chrome等のモダンブラウザーで遊ぶことができます。

Today, I Will Fly!

“An Elephant & Piggie Book” シリーズの1冊です。

突然 “Today I will fly!” と言い出すPiggie(ぶたさん)と、”You will not fly today.” と冷静な Elephant(ぞうさん)のかけ合いが楽しい1冊です。
1文1文が短く、児童書にしてはページ数が多いですので、テンポよく読み進めていくことができ、一斉授業での読み聞かせに合っています。

“help” を得て、願いを叶えたPiggieに、児童からは驚きの声があがりました。
最後にはしっかりオチがあります。

5年生で習う “She” や、6年生で習うイタリック体の “do” が使われていて、学習したことの確認もできます。

“An Elephant & Piggie Book” シリーズはイラストもかわいく、どの本も楽しいのですが、特にお勧めの1冊です。

Let’s Try! 2 Unit 5 カード活用の仕方

Let’s Try! 2 Unit 5 “Do you have a pen?” では、巻末のカードで様々な活動に取り組むことができます。
活用方法です。

ビンゴゲーム。
①カードを切り取り、P21の枠に6枚置かせます。
②教師は黒板掲示用のカードをよく混ぜ、ランダムに選びます。その際、 “Do you have a (間をとる) pen?” のように、英文を用いて児童に提示します。
③置いたカードの中に教師が提示したカードがあった児童には “Yes, I do.” と答えさせます。なかった児童には “No, I don’t.” と答えさせます。
④カードがあった児童には、カードを裏返させます。
⑤教師は、提示した掲示用カードを黒板に貼ります。
⑥全てのカードを裏返せたらビンゴになります。

イラストをすぐに見せるのではなく、言い終わってしばらくしてから提示すると、児童は音をよく聞いて判断するようになります。

交換ゲーム
同じカードを集めさせます。
①児童に、集めるカードを決めさせます。
②児童に、集めるカード以外のカードを持たせます。
③児童は教室内を自由に歩きながら、ペアの相手を探します。
④集めるカードを友達に尋ねさせます。例えば pen のカードを集める児童の場合、 “Do you have a pen?” と相手に尋ねます。
⑤尋ねられた児童が pen のカードを持っている場合、 “Yes, I do.” と答えます。
⑥ペアで尋ね合い、互いに “Yes, I do.” と答えた場合、カードを交換します。

同じカードを集めるのは楽しいようで、繰り返し活動に取り組む様子が見られます。

“How many?” と尋ね合い、グループを作る。
① 集めた同じイラストのカードを持たせます。
② “How many?” と尋ね合い、同じ枚数のカードを持っている友達を探します。
③同じ枚数同士のグループができます。

Let’s Try! には “How many pencils?” 等、文房具まで尋ねることになっていますが、最初は “How many?” だけから始める方が定着が速いです。

Let’s Try! 2 Unit 5 チャンツの指導

Let’s Try! 2 Unit 5 “Do you have a pen?” のチャンツは、教具を用いると覚えやすくなり、楽しく取り組むことができます。

教具:巻末カードと同じイラストの掲示物、100円ショップで購入できる〇と×のプレート、指し棒

掲示物の作成方法ですが、私は巻末カードを拡大カラーコピーし、ラミネートしました。

① pen, eraser, pencil case, ruler, stapler の順に掲示します。
② “Do you have a pen?” のチャンツに合わせ、 イラストを指し棒で指します。
③ “Yes, I do.” では〇のプレートを出します。
④ “No, I don’t.” では、×のプレートを出します。
⑤ チャンツでは順に英文が流れるのではなく、行ったり来たりします。慣れるとスムーズに提示できるようになります。
⑥ 慣れてきたら、音声なし、字幕なしにも挑戦しましょう。
⑦ さらに慣れてきたら、女の子のパートは女子、男の子のパートは男子、と分けると楽しく取り組めます。
⑧ 男女逆にしても楽しいです。