タブレット型端末でプレゼンテーションをするための新コンテンツを作成しました。
テキストを記入し,画像を貼り付けます。画像は500kb程度までが望ましいので,使いたい画像をキャプチャーして保存し,選択させます。小さい画像データも,なるべく大きく表示されるようにしています。
「英語を聞く」ボタンや,エンターキーを押すことで,音声が再生されますので,練習に使えます。「英語を聞く」の速度は,「ふつう」で0.75倍,「はやく」で1.0倍,「ゆっくり」で0.5倍に設定しています。
スライドの移動は,「前」「次」ボタンに合わせて,左右のキーボードも使えます。
このスライドは,5年生の「名前」「好きなもの,こと」「誕生日」「(誕生日に)ほしいもの」について発表する際,使います。誕生日は「月」「日(序数)」を選択します。
こちらは,6年生が日本について紹介する際に活用するコンテンツです。できることの動詞や,季節は選択肢にしました。
早く完成した児童が更に別のスライドを作成できるよう,URLパラメータでファイルを識別できるようにしています。その際,静的ファイルに対するクエリパラメータを許可するよう,サーバー側を設定しました(パーミッションは変更していません)。
これまでGoogleスライドを使っていましたが,切り替え効果や背景の選択など,学習内容とは関係ないところで児童が時間をかけてしまうことが多々ありました。また,Google翻訳を使う児童もいたのですが,原文の日本語に主語がない文を入力して,おかしな英文が出力されたり,複雑な言い回しになって,結局言えなかったりすることがありました。
ある程度形を作っておくことで,「チャンク」+「月,日,季節,動詞などの選択肢 」or「目的語」or「補語」の文を作れますので,学習内容を確認しながら発表の準備に取り組ませることができます。ピリオドも最初から記載されています。
作成内容は,ブラウザのローカルストレージに保存されます。
このコンテンツは,ChatGPTで作成しました。ChatGPT,驚くばかりです。本当にすごいです。
カテゴリー: 外国語活動・外国語科理論編
タブレット型端末で対話をするための新コンテンツ
タブレット型端末で対話をするためのコンテンツを新しく作成しました。
食べられるものをたずねよう(yes/ no)
食べられるものをたずねよう(can eat)
好きな季節と行事について話そう
互いに尋ね合いながら,タブレット型端末に対話内容を入力していきます。
こちらにアップロードしたのは汎用型で,教室で使うコンテンツには約7人ずつのタブが5つあり,児童の名前が最初から記入されています。
児童は自分の氏名が書かれているタブを開き,まず自分自身について入力します。そして,タブ内の全員と対話していきます。タブを切り替えても,他のタブの内容が消去されないようにしています。
以前はGoogleのスプレッドシートを使っていましたが,タブの人数が異なると,それぞれのタブで行の増減を行う必要がありました。ですが,この教材はcsvファイルの人数に合わせて自動的に行を作るので,手間がかからなくなりました。また,スプレッドシートでは,思った通りの画面を作ることができませんでしたが,HMTL5を使っていますので,イメージ通りにスッキリと表示させることができたと思います。
好きな季節と行事について話そうでは,「季節」「行事名」「できること」について,児童が対話内容を整理しながら取り組める利点があります。
この教材は,ChatGPTを用いて作成しました。ChatGPT,本当にすごいです。
備忘録 音声分析アプリ
AmPitch
パソコンのマイクを通じて,ピッチを即時に表示させられます。クロームブックでも使えますので,授業でも活用できそうです。
WASP2
音声ファイルをアップしたり,録音したりすることで,手軽に音響音声分析を実施できます。
いずれも Mark Hackvale 氏作成のアプリです。本当,すごいです。
Starmino Puzzles,Loopy Puzzles
こちらも Mark Hackvale 氏作成。クロームブックでも楽しめます。ハマります。
ProsodyPro
Praatのスクリプトです。自分でスクリプトを組まなくても,文レベルで正規化処理をすることができます。
Prosogram
Praatのスクリプトです。人間の聴覚に近い形で,ピッチ変化を描画することができます。
備忘録 二元配置分散分析
交互作用に有意な差がある場合,単純主効果が表示される。
< SIMPLE EFFECTS for “A x B” INTERACTION >
(タイトル→) Effect W approx.Chi df p LB GG HF CM
B at a1 0.5817 10.2936 2 0.0058 ** 0.5000 0.7051 0.7427 0.7215
B at a2 0.9945 0.1112 2 0.9459 ns 0.5000 0.9945 1.0982 1.0698
LB = lower.bound
GG = Greenhouse-Geisser
HF = Huynh-Feldt-Lecoutre
CM = Chi-Muller s
これは球面性検定。有意な差がある場合,単純主効果にε補正がかかる。上記の場合,5年生 (a1) にε補正がかかる。6年生 (a2) は「5%水準で有意差が認められなかったため,常に球面性の仮定が支持された」状態である。
※ 5%をギリギリ超えた状態でも,ε補正が若干かかる。
(タイトル→)Source SS df MS F-ratio p-value eta2 p.eta2 G.eta2
A at b1 1.8172 1 1.8172 0.1693 0.6829 ns 0.0041 0.0041 0.0041
Er at b1 440.0433 41 10.7328
A at b2 364.2454 1 364.2454 21.0288 0.0000 *** 0.3390 0.3390 0.3390
Er at b2 710.1732 41 17.3213
A at b3 79.9154 1 79.9154 7.5087 0.0091 ** 0.1548 0.1548 0.1548
Er at b3 436.3636 41 10.6430
B at a1 38.0952 1.41 27.0149 2.1053 0.1520 ns 0.0702 0.0952 0.0702
s x B at a1 361.9048 28.2 12.8321
B at a2 493.9394 2 246.9697 14.6910 0.0000 *** 0.3135 0.4116 0.3135
s x B at a2 706.0606 42 16.8110
この場合,1学期 (b1) において5,6年生 (A) の差がなく,5年生 (a1) において1,2,3学期 (B) の差がない。文章には,有意な差がなかった項目のみ記載し,p を報告する。
なお,学期 (B) の主効果に有意な差がある場合,学年 (A) 全体(5,6年生)の平均と標準偏差の表が必要になる。
備忘録 Google Formsの小テストをExcelで計算する際の小技
Google Formsからスプレッドシートに回答を集計すると,小テストのスコアが分数表記されています。例えば,10点満点中8点ですと,「8/10」と表記されます。
このままをエクセルにペーストすると,「8月10日」のように処理され,得点として計算することができません。
そこで,スプレッドシートの得点列右に,新しい列を挿入します。
次に,得点列を選択し,「データ」→「テキストを列に分割」,そして「区切り文字」を/(スラッシュ)にします。
すると,得点と満点が別の列に表示されるので,Excel上で数値として扱うことができます。
Praat備忘録 Picthエディターで修正された一点のピッチを,セミトーンで取得する方法
Pitchの外れ値を修正する場合,Picthオブジェクトを作成し,Pitchエディターを用いて,オクターブアップやダウン,手修正を用いて,本来あるべき値に戻します。

その後Praat objectsから「save」し,「Query」を用いて値の参照をします。また,Scriptを組んで値を書きだしたりします。
一点だけの値を求める場合,生周波数 (Hz) ですとPicthオブジェクト上で「Get pitch (F5)」を用いてすぐに値を得られますが,セミトーンなど,正規化された値を求めるのは「save」しなくてはならず,少し手間です。
そこで,求める値以外を全て「Unvioce」にします。「Group」をチェックすると,サウンドエディターと連携できて分かりやすいです。




上図では複数箇所選択していますが,実際には一点だけ選択します。
そして,「File」→「Pitch info」を用いることで,その値の正規化された数値が算出されます。
算出される値は,生周波数 (Hz), Mel, semitones above 100 Hz, ERB, です。
手早く値を求めたいときに便利です。
Praat備忘録
Praat備忘録 その1
Praat 6.2.14ではサウンドエディターから選択範囲の時間を求めるために開始時刻と終了時刻から計算をしていましたが,Praat 6.3.03 (以降) では「Time」のタブができていて,便利になりました。DurationやPauseの時間を計る際,便利です。
Praat備忘録 その 2
Praat 6.3.03と,6.4.07ではピッチ曲線の出力結果が異なります。
Ver. 6.3.03 (Pitch setting 100-400Hz)
Ver. 6.4.07 (Pitch setting 100-400Hz)
パルスの結果も異なっています。
6.4.07 はデフォルト設定でも聴覚で確認した音に近く,Pitch setting を変えるとより聴覚通りの音に表示されるようです。
備忘録 Prosody Proの使い方
Prosody Proの使い方についての備忘録です。
スクリプトファイル (_ProsodyPro.praat) をダウンロード。
任意のフォルダを作成し,スクリプトファイルをフォルダ内に移動させる。
分析したい音声ファイルもフォルダ内に移動させる。
「1. Interactive labeling」を選択すると,フォルダ内のwavファイルを検出し,テキストグリッドを作成できる。複数ファイルがあるときは,テキストグリッドの記述を終えた後「next」をクリックする。
テキストグリッド記述後,諸データが作成される。
「ファイル名.actutimenormf0」「ファイル名.actutimesemitonef0」は,テキストグリッドの各項目内を10カ所に分け,実際の時間とfoが抽出されたタブ区切りテキストファイル。縦方向に記述される。
「3. Get ensemble files」を選択すると,以下の分析結果がそれぞれtxtファイルで出力される。
Ensemble files saved (以下,拡張子は全て.txt)
1) normf0txt
2) normtime_semitonef0
3) normtime_f0velocity
3a) normtime_f0acceleration
4) normtimeIntensity
5) normactutime
6) maxf0
7) minf0
8) excursionsize
9) meanf0
10) duration
11) maxvelocity
12) finalvelocity
13) finalf0
14) meanintensity
15) samplef0
16) f0velocity
16a) f0accleration
17) maxf0_loc_ms
18) maxf0_loc_ratio
「normf0.txt」には,「ファイル名.actutimenormf0」の時間の記述がなく,生周波数のみ記述される。「normtime_semitonef0.txt」は同様だが,セミトーンで記述されている。いずれも横方向に出力される。
I want a new pencil case. (単語数6 音節数7)
actutimesemitonef0
Z scoreを算出
(参考)各音節のZ score
Pitch setting 75-600
Pitch setting 100-400
Pitch setting 50-200
なお,外れ値の検出はサウンドエディターのピッチ曲線を参照するのがよいと思われる。
文: I want to be a pharmacist. (単語数6, 音節数8)


こちらはPitch setting75-600なので,設定次第で変わるかも。
Here We Go! 5 の3学期単元構成について
3学期の授業を実施しての,備忘録です。
5年生の3学期に,光村図書出版 Here We Go! 5 のUnit 7 (の後半), 8, 9を実施しました。
Unit 7は “What would you like?” Unit 8は “Where is the gym?” Unit 9は “My hero is my brother.” です。
どの単元も楽しく活動ができます。
Unit 7, 8は,カードや教具を用いて買い物の活動をしたり,教室内の机を並び替えて道案内をしたりと,様々なアクティビティを通じて学習できる単元です。
一方,Unit 9は,あこがれの人についての発表に繋げられる単元です。
3学期はUnit 7→ 9→ 8の順に実施すると,活動中心,発表中心,活動中心の構成となり,メリハリがつき,評価も実施しやすくなると思いました。
部活動における club と team (以前の記事に追記しました)
光村図書 Here We Go! 6 Unit 9 では、中学校生活がテーマとして扱われています。
部活動の表現として、 “team” と “club” があります。
Club
・ art club, computer club, dance club, drama club, kendo club, newspaper club, science club
Team
・ baseball team, basketball team, soccer team, track team, volleyball team
「クラブ」と「チーム」の違いは何でしょうか。
児童に尋ねると、様々な考えと反論がでます。
・ クラブは「文化部」、チームは「運動部」 → 「剣道部」は運動部では?
・ クラブは「屋内」、チームは「屋外」 → 「バスケットボール」「バレーボール」は屋内では?
・ クラブは「個人」、チームは「団体」 → 「陸上部」は個人では?
ALTに確認したところ、部活動は「クラブ」という大きな枠があり、その中の「競技的な (competitive)」ものは「チーム」になると感じる、とのことでした。
では、「剣道は競技では?」という疑問があります。
「剣道は武道 (martial arts) だから、競技とは異なる」との答えでした。
ALTの考えを伝えると、児童も納得できたようでした。
この考えを使うと、教科書に挙げられていない部活にも応用できます。
・ tennis は? → 競技だから “team”
・ table tennis は? → 競技だから “team”
・ judo は? → 武道だから “club”
ちなみに、 kendo はイタリック体で書かれています。理由を尋ねると、「日本語だから」と即答できました。では、「judo は?」と尋ねると、ほとんどの児童は「イタリック体になる」と答えます。
実は、柔道はイタリックになりません。教科書の以前のページに扱われていたのですが、柔道は英語となっていますので外来語扱いにはなりません。
以前用いられていていた We Can! と比較すると、面白いことに気づきます。 Here We Go! では dance club ですが、 We Can! では dance team になっています。児童に紹介すると、「おかしい」という意見が聞かれます。
ALTに尋ねると、「楽しむための団体はクラブであり、競技で勝つための団体はチームだと感じる」との答えでした。
確かに、Here We Go! のイラストは「ダンスを楽しんでいる」感じがあり、 We Can! のイラストでは「同じユニフォームを着て競技に参加している」感じがします。