Scratchでプログラミングをしてみて

Scratchで、簡単なゲームをプログラミングしてみました。

Scratchは扱いやすく、マウスだけでもプログラムを組むことができます。しかも、osの制限を受けず、様々なデバイスで動作させることができます(これが最も大きな驚きでした)。
有名なプログラミング言語であるc やswift 等は、パソコンやゲーム専用機、スマホ等、特定のデバイスでしか動作しません。私が最もよく使ったFlashは、パソコンのブラウザでしか動作しませんし、今年中の廃止が確定しています。何とも残念です・・・。
Action scriptやPraat script, JAVA script等は記入ルールの違い(キャメルケース等)がありますが、よく似ていますので、一度覚えると応用が利きます。Scratchは確かに簡単ですが、マウス主体故のもどかしさもありました。
エディタでソースコードを書けないこと、特にコメント(#)記述ができないことは、かゆいところに手の届かないような感じでした。また、スプライトに直接プログラムを記載しますので、オブジェクト指向のプログラムが組みにくく、込み入ったプログラムを記述するのは難しそうです。
使ってみて、そんなマイナス面も感じましたが、手軽にプログラミング体験ができるのは他にない利点です。一度挑戦してみてはいかがでしょうか?

新フォント、筆記体フォントの名前しおり

新フォント、筆記体フォントの名前しおりを作成しました。
勤務校では光村図書の Here we go! を使いますので、光村図書のフォントを使ったしおりを作成しました。
以前の記事(英語で名前を書く指導)でも書いた通り、エクセルから名前を読み込むワード文書を作成しています。We can! フォントを光村図書のフォントに変える際、ユニークなフォントがあることに気づきました。中抜きのフォントで、始点に点がついています。書き始めが分かるので、文字指導に役立ちそうです。
児童全員分のしおりをプリントアウトし、ラミネートします。
6年生には、筆記体フォントを用いたしおりを作りました。

ちょうどよい長さに切り、角を取ったら完成です。

筆記体の書き順プリントも作成しました。筆記体は難しいので、トレーシングペーパーを使って文字をなぞらせます。様々な文字に興味を持つきっかけになってほしいです。

日本語の音素に気づかせたい

英語の「読む」活動には、様々な方法があります。
金田一 (1988) によると、日本語の拍(音節)は112個とのことですが、英語はこの300倍あるそうです。
これをたった26文字のアルファベットで表現する訳ですから、読みには様々なバリエーションが存在することになります。
フォニックス、特にシンセティックフォニックスであるジョディフォニックスは、素晴らしい指導法です。身体の動きと音、キャラクターが連動しますから、楽しく取り組むことができます。
また、 We can! には、ジングルが収録されています。ページ番号の横に音素が取り上げられていたり、文科省提供のプリント教材にもジングルと連動したものがあったりして、力が入っていると実感します。

私は音声分析ソフトPraatを用いて音素に気づかせる取り組みを行っています。
「『うそ』の反対は何でしょう」と発問すると、「そう」と子供たちが答えます。
6年生の児童の中には「そう、ではない気がする」と発言する、鋭い子もいますが、ほぼ全員が「そう」と答えます。
「声を録音してもいい人?」と尋ねると、多くの児童が挙手します。
児童の声で「うそ」を録音し、逆再生すると「おす」になります。これには、全員驚き、たいへん盛り上がります。

「なぜ『おす』になるのでしょうか」と発音し、児童同士で意見交換をさせます。 「『うそ』をゆっくり言うと、『うううすすすおおお』になるから」等、ユニークな意見がでます。
「ローマ字で書くと分かりやすいですよ」と話し、「uso → osu」と板書すると、「おお!」とまた驚きの声が挙がります。
「うそ」→「おす」は、川越 (2007) で学んだことを、実際に授業で行ってみたものです。ローマ字を習ったばかりの3年生は、ローマ字の意味を再確認することができます。
他には、「えさ」→「あせ」「あられ」→「えらら」等の音声を逆再生してみせます。 「うそ」「えさ」は、摩擦音 /s/ に気づかせるためのものです。「ゆっくり言ってご覧」 と指示し、「ううううssssおおおお」と言わせることで、摩擦音 /s/ に気づかせ、練習させることができます。
「英語で /s/ は、 “sand” “soup” “song” 等に入っていますが、実は日本でも無意識の内に話しているのですよ」と話したところ、児童には「できる」という自信に繋がったようです。
「あられ」は、流音 /r/ を意識させるためのものです。流音は、日本語の弾き音と、英語の /r/ /l/ の違いを意識させるために別の指導を行います。それはまた別の記事で・・・。

川越いつえ(2007). 「英語の音声を科学する」. 大修館書店.
金田一春彦(1988). 「日本語 (新版)」. 岩波書店.

流音の音声指導

流音の音声指導日本語のラ行は「弾き音」です。
発音記号で書くと、 /ɾ/ です。
試しに「らりるれろ」と言ってみると、舌先が硬口蓋を一瞬叩くことが分かると思います。
「下が口の中の天井に当たらないように『らりるれろ』と言ってごらん」と指示すると、うまく「らりるれろ」が言えないことに子供たちは驚きます。
英語の流音には、 /r/ /l/ の2つの音があります。
/l/ 音は、舌先を上歯茎の付け根に押し当てて発音します。これを意識しながら “lemon” と言わせることで練習ができます。
/r/ 音は、舌先を口のどこにも当てず、立てながら口先をすぼめさせます。これを意識しながら “red と言わせることで練習ができます。
“lemon” “red” ともに、オンセット (onset) の音なので、練習しやすい単語です。
オンセットとは、音節中の、母音の前の子音(群)を指します。
「アナと雪の女王」の主題歌 “Let It Go” は、「レリゴー」として子供たちに馴染みがあります。舌先を上歯茎の付け根に押し当てることを意識しながら「レリゴー」と言わせると、音が変わることが実感できます。

※left, right の /l/ /r/ の聞き分けにくさについては、岡本 (2019) にまとめています。

岡本真砂夫 (2019). 音響音声学に基づく “Left” と “Right” の分析 ―児童の混乱要因―. JES Journal, (19), 86–100.

アルファベットの導入

Lets try! 1 には、アルファベットの導入として「イラストからアルファベットを探しましょう」の教材があります。
アルファベットを探すところから取り入れられています。
私たちの生活には、アルファベットが溢れています。

私はアルファベットの導入として、様々な企業のロゴを見せるところから始めています。2文字のロゴから始め、3文字、4文字と文字数の多いロゴへ次々とテンポ良く見せていきます。
中には大文字、小文字が混在しているロゴもあり、意外な発見もできます。iPhone, セブンイレブンの ELEVEn等。
“asɪcs” は、 “ɪ” が “i” にも “I” にも見えるので、大文字か小文字か迷います。
ロゴを名刺カードにプリントアウトし、ラミネートした教材も用意しています。
Let’s try! についているアルファベットカードを切り取らせ、カードを見ながら同じようにアルファベットを並べさせます。これはとても楽しいようです。
Let’s try! We can! では、小文字のAを、”a”(活字のa)ではなく、続け字のような “ɑ”(手書きのa)で書かせることになっています。”ɑ” が使われている身近なロゴもありますので、クイズ形式で紹介するととても盛り上がります。
発音記号では、/a/と/ɑ/は違う音です。違いをはっきりさせておくのは、大切なことだと思います。

英語の歌

英語の歌を歌うことを通じて、英語の力が高まります。
以下のような利点が考えられます。

  • チャンクとして英語を覚えられる。
  • 歌を通じて、自然と強勢拍リズムに親しむことができる。
  • 自信がつく。

英語教室で取り組んできたのは、 “We will rock you” “Friend like me” 等です。
“We will rock you” は、カホンでリズムを取りやすい曲です。
“Friend like me” は、サビの部分を中心に歌いました。テンポの速い曲ですが、人気があります。

“Can you eat ~” の授業

Hi, friends! 2 Lesson 3, We can! 1 Unit 5 には、 “Can you ~?” の授業があります。
“Hi, friends!”では、「曖昧な文である」(Ambiguousではなく、vague)という問題がありました。
例えば、”Can you play baseball? は、「何とかキャッチボールができる」レベルなのか、「少年野球の選手」レベルなのか、尋ねる側と答える側で意識が異なり、コミュニケーションがうまくできない場面が見られることがありました。
“We can!” では、 “well” “fast” “high” 等の副詞が加わり、「曖昧文」の問題は起きにくくなりましたが、反面 “Yes, I can.” が答えられにくくなりました。
「速く走れない」「高く跳べない」「上手に楽器を弾けない」児童にとっては “No, I cant.”と答えるばかりで、これは悲しいやり取りです。
そこで、 “Can you eat ~?” を授業に取り入れています。”Can you eat 納豆?” という問いなら、「能力」を尋ねていないので、食べられる人は誰でも “Yes, I can.” と答えられます。「すごいな!」というフィードバックが得られることもあります。
授業をする際、注意をすることは、 “Do you like ~?” と混同しないようにすることです。

“Do you like 納豆?”
“Yes, I do.” → 納豆が好き
“Can you eat 納豆?”
“Yes, I can.” → 納豆が(きらいでも)食べられる

この点を意識させると、”like” より盛り上がりのある対話活動が行えます。
児童に「あまり好きではないが、何とか食べられるもの」を考えさせ、互いに尋ね合わせるととても盛り上がります。
児童が考えた問いは、以下のような食べ物でした。

  • うめぼし
  • キムチ
  • ちりめん
  • トマト
  • にんじん
  • ブドウパン
  • ピーマン
  • ゴーヤ
  • レバー
  • 唐辛子
  • ドラゴンフルーツ
  • セロリ
  • レタス
  • グリーンピース
  • 納豆
  • ポテトチップスを食べた後に手に付いた塩
  • なす
  • パプリカ
  • 豆腐
  • ズッキーニ
  • はちみつ
  • タコすみ
  • (そのまま)ジャム
  • ヨーグルトの蓋に残ったやつ

大人の感覚からするとおいしそうなのに、以外と苦手な子もいるようです。