「えいごリアン」は、NHK Eテレの番組です。放送開始は2000年ですが、20年経過した2020年の現在でも、比類のないすばらしい英語番組だと思っています。
英語をあまり知らないユージが、マイケル、ジャニカと英語でコミュニケーションをとっていくという設定ですが、日本語に訳するのではなく、状況から理解させる点が言語学習において理に適っています。
ユージ、マイケル、ジャニカの3人の演技が、何といっても素晴らしいです。オーバーアクションで、プロの役者ならではの演技。これが子供たちを惹きつけます。
「分かりやすさ」「楽しさ」の2点において、えいごリアンは他の番組、教材より傑出しています。さらに、ミニユージが登場する場面では「身近さ」も加わります。
「マヨケチャ」では、母語話者の子供が声優をしていますので、英語母語話者の音声と私たちが考えている音声の違いが分かり、興味深いです。
例えば、 “Where is the cap?” の回では、 “Go straight.” “Turn left/ right.”の表現が用いられていて、新学習指導要領が実施された現在でも、教材にそのまま適応しています。
TVタイム!では、楽しい映像が見られます。例えば、 “How many legs does a spider have?” の回では足の数を問うのですが、意外な数に子供たちは驚きます。 “What color is it?” では、青リンゴ、赤いカエルや青いカニ等、意外な色が子供たちの興味を引きつけます。
“Where is the cap?” の回では、”Where is it?” の問いに地元のお城が登場して、ローカル限定ではありますが子供たちがとても喜んでいました。
私が外国語活動の授業で「えいごリアン」を用いる際、15分全てをそのまま見せることはありません。使いたい場面だけを見せます。NHKのサイトでは場面ごとに再生できるようになっており、この点でも授業でとても使いやすいです。
「知らない道もこわくない/ Where is my cap? Here you are.」では、 “Where” が取り上げられています。「TVタイム!」では、地元の姫路城も登場し、子供たちはうれしそうに映像を見ていました。
(2020年5月追記)
2020年度から
これまでのサイトが、残念ながら大幅に縮小されてしまいました。
番組単位では、えいごリアン、スーパーえいごリアン合わせて10本しか表示されなくなってしまいました。一覧表示が大幅に少なくなり、場面ごとの再生もしにくくなりました。
ただ、クリップの検索はできるようです。
授業で活用するクリップを事前に検索しておくことで、活用できますね。