英語の歌

英語の歌を歌うことを通じて、英語の力が高まります。
以下のような利点が考えられます。

  • チャンクとして英語を覚えられる。
  • 歌を通じて、自然と強勢拍リズムに親しむことができる。
  • 自信がつく。

英語教室で取り組んできたのは、 “We will rock you” “Friend like me” 等です。
“We will rock you” は、カホンでリズムを取りやすい曲です。
“Friend like me” は、サビの部分を中心に歌いました。テンポの速い曲ですが、人気があります。

“Can you eat ~” の授業

Hi, friends! 2 Lesson 3, We can! 1 Unit 5 には、 “Can you ~?” の授業があります。
“Hi, friends!”では、「曖昧な文である」(Ambiguousではなく、vague)という問題がありました。
例えば、”Can you play baseball? は、「何とかキャッチボールができる」レベルなのか、「少年野球の選手」レベルなのか、尋ねる側と答える側で意識が異なり、コミュニケーションがうまくできない場面が見られることがありました。
“We can!” では、 “well” “fast” “high” 等の副詞が加わり、「曖昧文」の問題は起きにくくなりましたが、反面 “Yes, I can.” が答えられにくくなりました。
「速く走れない」「高く跳べない」「上手に楽器を弾けない」児童にとっては “No, I cant.”と答えるばかりで、これは悲しいやり取りです。
そこで、 “Can you eat ~?” を授業に取り入れています。”Can you eat 納豆?” という問いなら、「能力」を尋ねていないので、食べられる人は誰でも “Yes, I can.” と答えられます。「すごいな!」というフィードバックが得られることもあります。
授業をする際、注意をすることは、 “Do you like ~?” と混同しないようにすることです。

“Do you like 納豆?”
“Yes, I do.” → 納豆が好き
“Can you eat 納豆?”
“Yes, I can.” → 納豆が(きらいでも)食べられる

この点を意識させると、”like” より盛り上がりのある対話活動が行えます。
児童に「あまり好きではないが、何とか食べられるもの」を考えさせ、互いに尋ね合わせるととても盛り上がります。
児童が考えた問いは、以下のような食べ物でした。

  • うめぼし
  • キムチ
  • ちりめん
  • トマト
  • にんじん
  • ブドウパン
  • ピーマン
  • ゴーヤ
  • レバー
  • 唐辛子
  • ドラゴンフルーツ
  • セロリ
  • レタス
  • グリーンピース
  • 納豆
  • ポテトチップスを食べた後に手に付いた塩
  • なす
  • パプリカ
  • 豆腐
  • ズッキーニ
  • はちみつ
  • タコすみ
  • (そのまま)ジャム
  • ヨーグルトの蓋に残ったやつ

大人の感覚からするとおいしそうなのに、以外と苦手な子もいるようです。

“My best memory.” の単元構成

We can! 2 Unit 7 は、 “My best memory.” です。
小学校生活をふり返り、一番の思い出を交流し合う単元です。
次のような流れで単元を組んでいます。

  • 単語、表現の定着を図ります。
    おはじきゲーム、カルタゲーム、We can!”デジタル教材、プリント、を用いて定着を図ります。
  • 互いの思い出を交流します。
    表現を確認した後、名簿教材を用いて互いの思い出を交流させます。その際、 “What’s your best memory?” “My best memory is sports day.” のプロソディを、Prosogram から分析した結果を提示して簡単に説明し、練習させます。 また、余裕があれば “It was nice.” 等とreply するよう、意識させます。
    ※この活動は2019年度に実施しました。DVDを収録した2018年度には実施していません。
    We can!”のLet’s listen でリスニング教材に取り組みます。
    一番の思い出についてアンケートを書かせます。
    ※このアンケートを英訳し、エクセルに入力します。ワード差し込みファイルから全員分をプリントアウトします。
  • パソコン教室で、「思い出の1枚」の写真を選び、プリントアウトさせます。
    予め、6年生児童の1年生から6年生までの写真を集めておき、サーバーに保管しておきます。その中から選ばせます。
  • 表現を確認した後、アンケートを英訳したワークシートを配布し、まずなぞらせます。
  • 次に、清書用の4線用紙に写させます。
    プリントアウトしておいた写真を貼り付け、色鉛筆で飾りをして、アルバムを完成させます。
  • 表現を確認した後、まずはペアで互いのアルバムを紹介し合います。
    ペアの相手を次々と交代し、色んな友達のアルバムを知る活動に取り組みます。
    次に、全員の前で発表する児童を募集します。私は強制ではなく、全員の前での発表は希望制としています。希望制ですが、多くの児童が立候補をします。ペア活動で何度も練習をしているので、自信ができるようです。
    全員の前で発表をする際は、書画カメラでアルバムを提示します。発表が終わった後、全員でそのアルバムを音読します。ペア活動で様々なアルバムを聞いているので、何となく音読ができるようになります。

授業後、作成したアルバムは教室後方や廊下に掲示します。授業後も互いのアルバムを見合うことができます。

※私が行った授業は、小学校外国語教育指導用映像資料 (兵庫県教育委員会, 2019) に収録されています。兵庫県では神戸市を除く全小学校にDVDが配布されていますので、ご覧頂けると授業のイメージが分かりやすいと思います。

兵庫県教育委員会(2019). 小学校外国語教育指導用映像資料.

英語で名前を書く指導

3年生の国語で習うローマ字は訓令式。一方、英語での表記はヘボン式になります。
これが、子供たちにとってなかなか難しいです。
無声子音では、摩擦音「し」「ふ」破擦音「ち」「つ」が、訓令式とヘボン式で表記が異なります。
“si” “shi” の音の違いはPraatを用いて教えることができますが、理屈を知るのと使えるのは別。
ヘボン式では長音「う」を表記しないので、これも難しいです。

私は児童全員に、自分たちの名前をヘボン表記でしおりにして、プレゼントしています。
4線上に、太字(ボールド)の We can! フォントで名前をプリントアウトし、ラミネートします。

子供たちは好きな長さで切ります。

尖ったラミネートは危ないので、四隅をパンチで丸く加工します。

1学年の児童数は約160名。一人ずつ入力するのではなく、エクセルから差し込み印刷できるワードファイルを作成しました。
エクセルに児童名を入力する際は、「ヘボン式変換君」のサイトが便利。
エクセル内でキャピタルレターにするには、PROPER関数を使います。
コツは、エクセルに入力した際、姓と名の間に全角1つ、もしくは半角2つ入力すること。こうすることで、単語と単語の間に十分な間を空けることができます。
子供たちは、自分の名前が書かれたしおりを名刺カードに写し、友達にプレゼントします。
しおりを手もとに置いておくことで、ヘボン式表記を覚えてほしいと思っています。

cheese と tea は似ている

6年生から、「先生、cheese と tea は似ているな」との呟きのことばがでました。
最初は “cheese” と “tea” が似ていることがしっくりこなかったのですが、確かに似ていますね。

cheese… /tʃíːz/
tea… /tíː/

/íː/ の音が共通しています。

「チーズ」「ティー」とカタカナにすると似ている感じがしませんが、音に着目すると同じ音素が入っています。
「よく聞いているな」と感心した一言でした。

世界の時刻は?

英語教室後方に、時計をいくつか掲示しています。

世界の様々な都市の時刻です。
教室に掲示している時計の中で、日本が日付変更線に最も近いため、時間が進んでいます。
午前中に時計を見えると、日付が前日である都市が多く、児童はたいへん驚きます。
「同じ瞬間なのに、なぜ時刻が違うのか?」という質問がよくあります。
「地球が丸いから」ということを知識として知っていても、時刻の異なる時計を目の当たりにすると、大人でも不思議な気持ちがします。
これらの時計から、世界の広さを児童に感じ取ってもらいたいと思っています。

シチュエーションコンテンツの活用

たんぼのお家に、「シチュエーションコンテンツ」をアップしています。
新出英文を提示する際、シチュエーションコンテンツをディスプレイに提示しながら対話してみせることで、英文の意味を日本語に訳することなく理解させることができます。

上の画像は、天気のシチュエーションです。
画面をクリックすると、 “sunny” “cloudy” “rainy” “snowy” と、次々に画像が切り替わります。 “rainy” “snowy” では、効果音も流れます。

画像を提示しながら、パペットと対話をして見せます。教室には数種類のパペットを用意しています。

児童から一番人気のパペットです。

こちらは鷲のパペット。

シチュエーションコンテンツを活用することで、新出の英文を提示する際、テンポよく授業を進めることができます。

帯活動としてのタッチゲーム

帯活動としてのタッチゲーム

Flashを用いて作成したタッチゲームシリーズを「たんぼのお家」にアップしています(タッチゲーム2はこちら)。

私は帯活動として、このタッチゲームシリーズを活用しています。

英語教室には、65インチの大型液晶ディスプレイが教室前方左側にあり、教室前方右側には77インチのスマートボードがあります。スマートボードはプロジェクターで映像を投影する電子黒板で、画面を触るとクリックと同じ挙動が行えます。プロジェクターは超広角タイプなのでスマートボードと近い距離に設置することができ、邪魔になりません。パソコンからの映像は分配器で2つに分け、どちらにも同じ映像を投影しています。

中学年での取り組み

スマートボードを用いて、1回の授業でだいたい児童3人ずつくらいをタッチゲームに挑戦させています。中学年はカラータッチゲーム (“What color is it?” を定着させるゲーム)やナンバータッチゲーム(“What number is it?”)、デイタッチゲーム (“What day is it?”)等に取り組みます。スマートボードを用いるので、挑戦している子がクリックしている様子が見え、とても盛り上がります。子供たちも楽しみにしているようです。

毎時間取り組ませることで、子供たちは自然とタッチゲームで扱われている表現に慣れていくことができます。利点としては、何度も表現を耳にするため、文のプロソディが定着していくことが挙げられます。 “What color is it?” のような閉質問では、文末のピッチは下がりますが、日本語の疑問文はピッチが上がることが多いため、児童は無意識の内に挙げがちです。ですが、帯活動としてタッチゲームに取り組むことで、閉質問のプロソディに慣れさせていくことができます。

高学年での取り組み

高学年では、シークレットボックスゲームスタータッチゲームローリングウッドボックスのような、様々な英文を用いるゲームに取り組ませます。
これらのゲームは、「英会話を楽しもう!」にアップしています。

例えば、シークレットボックスゲームでは以下の英文が用いられています。

シークレットボックスゲーム
・What number is it? Two.
・What’s this? It’s a ball.
・Nice to meet you. Nice to meet you too.
・What color is it? It’s blue.
・What time is it? It’s 8 o’clock.
・What’s your name. I’m Ito.
・What fruit is it? It’s a banana.
・What’s your telephone number? It’s 4166.
・Hello. How are you? I’m good thank you.

スマートボードを用いてゲームに取り組んだ後、フラッシュカードを用いて反復練習をさせます。すると、様々な表現を練習させることができます。
なお、フラッシュカードコンテンツも作成しています。

65インチの大型液晶ディスプレイも電子黒板になっていて、画面に触るとクリックと同じ挙動が起きますが、こちらは赤外線で感知するタイプなので、クリックの反応がやや大雑把になってしまいます。つまり「連射」のように、クリックを連続しても1回のクリックとして認識されてしまいます。タッチゲームには向いていないようです。

in, on, under, byカードの使い方

in, on, under, byカード(5年生)の使い方

We can! 付属のカード4枚を切り取らせます。
4枚だけなので、それほど時間はかかりません。
カードの裏に記名させます。

4人程度の班を作ります。
全員のカードを合わせて、混ぜます。
筆箱と消しゴムを全員が準備します。

1人ずつカードをめくっていきます。
めくったカードの動作を一番最初に行った人が勝ち、というルールです。
“in” のカードをめくったら、消しゴムを筆箱の中に入れます。
“on” のカードをめくったら、消しゴムを筆箱に乗せます。
“by” のカードをめくったら、消しゴムを筆箱の近くに置きます。
“under” のカードをめくったら、消しゴムを筆箱の下に置きます。

動作がほぼ同時になるので、勝ち負けが分からないこともありますが、ゲームを通じて動作を確認することができます。

次に、カードを引いた人がカードを読み上げ、他の人がその動作をします。音を聞いてから行動をするので、難易度が上がります。カード読み上げ役を一人が行う方法と、交代で行う方法があります。まずは、 “in, on, be, under” が言える児童が読み上げ、慣れてきたら交代で読ませるとよいでしょう。

この単元で重要な表現は、 “on the wall” です。
日本語母語話者にとって “on” は、「乗る」イメージなので、壁にかけられた時計が “on the wall” なのには違和感があるかもしれません。
しかし、 “on” のイメージは「接触」です。天井につけられている火災報知器は、 “on the ceiling” となります。